以前某所で掲載していた記事です。そこが無くなってしまったのでここに再編集して再掲します。ちょっと引っ越ししました。
はじめに
長年使い続けて来たノートPC。だいぶ前からファンから異音が出ていて気になっていたので、ファンの掃除(とグリスの塗り直し)を決意。
PCの組み立て経験がない素人でしたが、昔購入したノートPC(FMV-S8390)を分解してファンの掃除をしてみました。もし、実践してみようという方は自己責任でお願いします。
PCの組み立て経験がない素人でしたが、昔購入したノートPC(FMV-S8390)を分解してファンの掃除をしてみました。もし、実践してみようという方は自己責任でお願いします。
目次 |
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ステップ1 用意するもの ステップ2 PCの分解 ステップ3 ファンの掃除(&グリス塗り) ステップ4 PCの組み直し 最後に |
ステップ1 用意するもの
必要なものは以下の通りです。- ドライバー
- ラジオペンチ
- エアーダスター (カメラ用のブロワーや掃除機も代用できると思います。)
- グリス (二硫化モリブデングリスを使用しました。)
リンク
ステップ2 PCの分解
道具が用意できたら、PCを分解していきます。分解といっても完全にバラバラにするわけではなく、PC裏面のカバーを外すだけです。
あらかじめ電源を切って、ACアダプタを取り外しておいてください。
あらかじめ電源を切って、ACアダプタを取り外しておいてください。
裏面カバーを外す前に・・・ |
上図の①バッテリー、②ダストキャッチャー(方向有ります)、③メモリカバーを外します。最初に外しておかないと、裏面のカバーを外せません。
裏面のカバーの外し方 |
次に上写真の赤四角部分にあるカバーを固定しているネジをすべて外します。
ネジのあるところにはカバーに▲マークがついています。(私のPCには7つありました。)
ネジを外したら、カバーをまずは下にスライド(①)させてから左へスライド(②)させるとうまく外れます。
ネジのあるところにはカバーに▲マークがついています。(私のPCには7つありました。)
ネジを外したら、カバーをまずは下にスライド(①)させてから左へスライド(②)させるとうまく外れます。
カバーを外したところ |
カバーを外すと上写真のようになっています。
右の黒い貝殻のような部分がファンです。その上の金属のパーツでおおわれているのがCPUです。
金属のパーツに熱を伝えてラジエーター部分に風を当てて排熱する方式のようです。
ホコリがファン以外にもたまっている時はエアーダスターなどを使ってホコリを取り除きます。この際、基板を傷つけないよう気を付けてください。
右の黒い貝殻のような部分がファンです。その上の金属のパーツでおおわれているのがCPUです。
金属のパーツに熱を伝えてラジエーター部分に風を当てて排熱する方式のようです。
ホコリがファン以外にもたまっている時はエアーダスターなどを使ってホコリを取り除きます。この際、基板を傷つけないよう気を付けてください。
ファンを固定しているネジを外す |
上写真の赤丸部分にファンを固定しているネジがあるので外します。
次に赤四角部分のコネクトからファンへ配線が伸びているので、引き抜いて基板からファンを外します。配線を外すときラジオペンチでつかむと力が入りやすく、コードを痛めにくいです。
配線をつなぐとき逆挿しをしないようにコードの色の順番を控えておくといいかもしれません。(っといっても逆挿しができないようになっているようですが)
次に赤四角部分のコネクトからファンへ配線が伸びているので、引き抜いて基板からファンを外します。配線を外すときラジオペンチでつかむと力が入りやすく、コードを痛めにくいです。
配線をつなぐとき逆挿しをしないようにコードの色の順番を控えておくといいかもしれません。(っといっても逆挿しができないようになっているようですが)
ステップ3 ファンの掃除(&グリス塗り)
ファンを取り外したら、ファンの掃除をしていきます。ファンの分解 |
ファンは羽部分が磁力で吸い付いているので真っ直ぐ引き抜けば簡単に外れます。
ファンの内部や羽部分のホコリをエアーダスターなどを使って取り除きます。
グリスは上写真の赤丸部分に塗ります。羽側の軸部分とファンの軸受けの内側につまようじのような細いものを使ってグリスを塗りました。
軸受けは中をグリスで埋めてしまうくらいたっぷり塗ってもいいようです。少なすぎるとグリスが足らず、異音が収まらない可能性があります。
ファンの内部や羽部分のホコリをエアーダスターなどを使って取り除きます。
グリスは上写真の赤丸部分に塗ります。羽側の軸部分とファンの軸受けの内側につまようじのような細いものを使ってグリスを塗りました。
軸受けは中をグリスで埋めてしまうくらいたっぷり塗ってもいいようです。少なすぎるとグリスが足らず、異音が収まらない可能性があります。
ステップ4 PCの組み直し
分解した手順を逆にたどっていけば元に戻すことができます。- ファンの軸受けに羽の軸を入れる。
- ファンのコードをコネクトに挿す。(この時もラジオペンチを使うと楽です。)
- ファンをネジで留める。
- PCの裏面カバーを取り付ける。
- カバーをネジで留める。
- メモリカバー、ダストキャッチャー、バッテリーを取り付ける。
これで元通りになったら、PCを起動してみてファンが正常に作動しているか確認してください。
起動時、ファンエラーというエラー画面とブザーが鳴る場合があります。(私の場合なりました。)これは、放置しても起動するたびに出てくるようです。
その時は、「BIOS設定画面」→「標準設定に戻す」で再起動して以降、エラー画面が出ることはなくなりました。
BIOS設定を独自に設定していなければそれで問題ないと思われます。
起動時、ファンエラーというエラー画面とブザーが鳴る場合があります。(私の場合なりました。)これは、放置しても起動するたびに出てくるようです。
その時は、「BIOS設定画面」→「標準設定に戻す」で再起動して以降、エラー画面が出ることはなくなりました。
BIOS設定を独自に設定していなければそれで問題ないと思われます。
最後に
富士通のFMV-S8390の分解(といっても裏面のカバーを外すだけ)をしました。このPCは企業向けのようで参考にならなかったら申し訳ありません。でも、名称が似ている、メーカーが同じで外見が似ているPCの場合、分解手順はほぼ同じであると思います。
この手順も同メーカーのFMV-MG90Yの分解手順を紹介しているページを参考にしています。
※何を参考にしたのか見つけられませんでしたが、こういったものも参考になるかと
富士通 FMV-MG75Y 分解
http://www009.upp.so-net.ne.jp/kazunao/1001/0400.htmファンの整備には、定期的な清掃とグリスの追加、最悪ファンの交換をしなくてはならないのでメンテナンスが比較的楽でよかったです😁