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昨日の情報番組「ZIP!」のコーナー「アイマイミー♡motto」で木村カエラさんが墨流し染の体験をしていました。その中で布一反を一度に染める工程で湿った布を持ち上げるのが非常に重かったようなのですが、どれだけの重さがあったのかを参考資料を元に計算してみました。
墨流し染で使用していた布の大きさは14m×50cm。
材質は絹。一般的な絹の反物の重さはだいたい16匁くらいらしいのでそのように仮定しておきます。
まずは反物の重さから、
布の重さの16匁とは、約3.8cm×約22.8mの大きさの布の重さのこと。1匁=3.75g なので、
3.75×16 = 60(g)
になります。このときの布の面積は
3.8×2280 = 8664(平方cm)
墨流し染の反物の面積は
1400×50 = 70000(平方cm)
16匁の布面積の約8.1倍です。なので、反物の重さは
60×8.1 = 486(g)
となります。次に絹反物はどれくらい水を吸うのかですが、木綿の吸水量が自重の2.5倍。絹はさらにその1.3倍~1.5倍だそうです。
なので、
486×2.5×1.3 ≒ 1580(g)
キログラムに直すと約1.5kg!反物自体の重さや染め物に使用していた道具の重量を含めて2kg以上の物を水から引き上げなくてはいけないことになります。(染めは2人作業なので一人あたり1kg以上)染める前と後では500mlペットボトルの飲み物が2Lペットボトルの飲み物と同じくらいの重さに変化しているので確かに重さに驚くだろうなと思いました。
参考
目付けとは - きもの用語大全http://www.so-bien.com/kimono/yougo/metuke.html
登山用肌着の吸水性に関する考察
https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/4/3/4_3_150/_pdf
シルクの特徴と魅力について|まゆシルク北都オンラインショップ
http://mayusilkhokuto.jp/?mode=f5